国王のわがままで転覆した新鋭戦艦
1625年、スウェーデン国王グスタフ2世アドルフは、新型軍艦の建造を命じた。
スウェーデン黄金時代だ。
技師「いかがでしょう陛下。1200トン、大砲46門、世界に誇る大型艦です。」
国王「うむ、大砲が不足だ。あと20門くらい追加しよう。」
技師「しかし、陛下、すでに船体工事が進んでいて、バラストも積み終わっています。
今から大砲を追加するとなると、船体の重量バランスが崩れて・・・。」
国王「余の命が聞けぬのか? ここの砲甲板を2層にすれば十分入るであろう。名案だ。」
技師「ははぁ。」
国王「これ、あとどのくらいで完成するのかね?」
技師「大型艦ですし、設計変更もしたので、あと数年は・・・。」
国王「グスタフ・アドルフが命ずる。2年だ。2年以内に完成させるのだ。
わが国はポーランドと戦争中なのだ。非常事態なのだ。」
技師「・・・胃が、胃がぁ・・・。」
弟子「先生!」
主任技師は、国王の強引な設計変更や工期繰上げにより心労がかさみ、病死してしまった。
1628年、それでも弟子が後を引き継いで、なんとか完成にこぎつける。
新鋭艦は「ヴァーサ」と命名され、スウェーデン艦隊の旗艦になることが予定された。
国王「よーし、出航じゃ!」
国王が見守る前でスルスルとストックホルムの軍港を出発したヴァーサ号。
ところが、1000mほど進んで、まだ湾から出きらないところで、横風にあおられて転覆してしまった。
国王「なんとーっ!」
しかも、舷側の砲門が開けっ放しだったため、一気に浸水してあっけなく沈没してしまったのである。
乗員150人のうち50人が死亡したという。
実は出発する前に、復元性のテストが行われていた。
水兵30人が甲板上を走ってみたところ、
ヴァーサ号は異常にゆれて転覆するのではないかと思われた。
明らかに、トップヘビーで復元性が不足していたのだ。
そこで、責任者は「これはやばい」と気づいて、
4回やるはずのテストを3回で止めさせた。
なぜそこで航海も中止しないのかと。
歴史的補講。
1961年にヴァーサ号の残骸は引き上げられた。現在は博物館に展示されている。
スウェーデン黄金時代だ。技師「いかがでしょう陛下。1200トン、大砲46門、世界に誇る大型艦です。」
国王「うむ、大砲が不足だ。あと20門くらい追加しよう。」
技師「しかし、陛下、すでに船体工事が進んでいて、バラストも積み終わっています。
今から大砲を追加するとなると、船体の重量バランスが崩れて・・・。」
国王「余の命が聞けぬのか? ここの砲甲板を2層にすれば十分入るであろう。名案だ。」
技師「ははぁ。」
国王「これ、あとどのくらいで完成するのかね?」
技師「大型艦ですし、設計変更もしたので、あと数年は・・・。」
国王「グスタフ・アドルフが命ずる。2年だ。2年以内に完成させるのだ。
わが国はポーランドと戦争中なのだ。非常事態なのだ。」
技師「・・・胃が、胃がぁ・・・。」
弟子「先生!」
主任技師は、国王の強引な設計変更や工期繰上げにより心労がかさみ、病死してしまった。
1628年、それでも弟子が後を引き継いで、なんとか完成にこぎつける。
新鋭艦は「ヴァーサ」と命名され、スウェーデン艦隊の旗艦になることが予定された。
国王「よーし、出航じゃ!」
国王が見守る前でスルスルとストックホルムの軍港を出発したヴァーサ号。
ところが、1000mほど進んで、まだ湾から出きらないところで、横風にあおられて転覆してしまった。
国王「なんとーっ!」
しかも、舷側の砲門が開けっ放しだったため、一気に浸水してあっけなく沈没してしまったのである。
乗員150人のうち50人が死亡したという。
実は出発する前に、復元性のテストが行われていた。水兵30人が甲板上を走ってみたところ、
ヴァーサ号は異常にゆれて転覆するのではないかと思われた。
明らかに、トップヘビーで復元性が不足していたのだ。
そこで、責任者は「これはやばい」と気づいて、
4回やるはずのテストを3回で止めさせた。
なぜそこで航海も中止しないのかと。
1961年にヴァーサ号の残骸は引き上げられた。現在は博物館に展示されている。








